当地区について

嘉右衛門町伝建地区とは

「伝統的建造物群保存地区」とは、文化財保護法にもとづき、歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値が高いものを保存するために、市町村が定めた地区です。

「栃木市嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区(嘉右衛門町伝建地区)」は、平成24年に決定され、同年に「国重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。

栃木市は栃木県の南部にあり、中心部の旧栃木町は日光例幣使道の宿場町として、また、江戸からの舟運により、物資の集散地として栄えた町です。

 

栃木宿の北側、日光例幣使道に沿って、平柳新地、嘉右衛門新田村など、近世初期に開発された村々が保存地区となっています。

 

天正期に足利から移り住んだ岡田嘉右衛門によって開発されたと伝わる嘉右衛門新田村には、畠山藩の陣屋も置かれました。また、平柳新地には、江戸初期に開かれた巴波川の舟運に伴って早くから河岸が設けられました。

 

嘉右衛門新田村や平柳新地の日光例幣使道沿いに商家が進出し始めるのは、江戸中期以降であり、その職種は多種多様でしたが、麻を扱う店舗が多くみられ、江戸末期から明治期にかけて栃木を北関東有数の商業都市に導いていく基盤となりました。

保存地区は、現在の嘉右衛門町及び泉町にあたり、旧日光例幣使道沿いの町並みを基本とする東西320m、南北650m、面積9.6ヘクタールの範囲です。

保存地区には、旧日光例幣使道に沿って見世蔵や土蔵をはじめとする江戸末期から昭和前期頃にかけての伝統的な建造物が群としてよく残り、地形に沿って湾曲する道、巴波川、翁島や陣屋跡の緑等と共に特徴的な歴史的風致をつくり上げています。

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