11月24日、嘉右衛門町伝建地区にある築185年の見世蔵で演奏会を行いました。
タイトルは「うたの在りか~ましこのうたを巡る小さなつどいと演奏会~」。
益子を拠点に活動をされている簑田理香さん、そして益子を訪れ簑田さんに出会ったシンガーソングライターの石塚明由子さん。
お二人によるトークイベントから幕を開けました。
益子には縁のない石塚さんが、なぜ益子を訪れ、何に魅せられ、何を想い歌をつくったのか。そんなお話から、不思議なご縁で今回、益子から栃木市に結びついたところまで、穏やかな時間の中でお話しいただきました。
トークイベントの後は、益子で出会った人や、そこで見た景色を映像化し、歌をのせた「陶芸家の食卓」の上映会。
陶器市の賑わいある益子の景色ではなく、普段通りの、益子の暮らしを切り取った風景がたくさん映し出され、見世蔵にいながらも益子の暮らしの中にいるような感覚になりました。
少しの休憩を挟んで演奏会のスタート。
アコースティックギターの音色と優しい歌声に包まれ、一気に石塚さんの世界に引き込まれました。
一曲一曲、石塚さんがエピソードを添えて。
演奏会がはじまった頃は明るかった空が、徐々に橙にうつろい、演奏会の終わりにはすっかり陽が落ちて暗くなっていました。
そんな時間のうつろいを感じられる見世蔵は、自然や日常の風景を歌う石塚さんの歌にぴったりだったように思います。
ああ、この時間終わってほしくないなぁ。
と思ってしまうような、本当に素晴らしい時間でした。
この日のレポートについては、主催者のおひとり簑田理香さんも素敵な文章でまとめてくださっています。詳しくは「ましこのうたの歩み」をご覧ください。
そしてこの日は、主役のお二人の他に、伝建地区で珈琲豆の販売を行う、クロニクルコーヒーラボの加藤さんが珈琲を淹れてくださいました。
好きな益子焼のカップを選んで、道路を挟んだ向かいのお店に行くと、珈琲を淹れてもらえます。料金はお気持ち次第という投げ銭コーヒー?!スタイル。
実は加藤さんも、益子で簑田さん、石塚さんとそれぞれ別のタイミングで出会われていたのです。
そんな不思議な縁でつながったメンバーでお送りしたイベントとなりました。
見世蔵でのはじめての演奏会。
おそらく185年の歴史の中でもはじめてだったのではないかと思います。
また素敵なメンバーで、やさしい音色と香りで癒される日を楽しみに。
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